SIPECジャーナル

留学生にインタビュー

2019.06.29
その他

東京も梅雨に入り、ジメジメとした天気が続いています。

大学では、四月に入ってきた新入生も、ずいぶんと新しい環境に慣れ、生活リズムが決まってくる時期です。

今回は国際政治経済学部1年生の留学生にインタビューしました。

「自分で学ぶ姿勢を忘れないことが大事」

そう語ってくれたのは、香港からの留学生。彼は、客家語(中国語の1つ)、中国語、広東語、英語、日本語と、5ヶ国語も操る努力家。取材にも、流暢な日本語で答えてくれた。

まず伺ったのは、なぜ日本に留学しようと思ったのか。彼の場合は、欠かせないのが、アニメの存在。出身地、香港でも、日本のアニメが簡単にテレビで見れるそう。小さい頃から日本のアニメに親しんできた、と言う。また、伝統的な文化も魅力的だと教えてくれた。剣道や柔道の「武士道精神」だけでなく、それぞれの道着もかっこいい。日本への留学の背景には、古来からの文化と現代の文化のどちらも垣間見ることができた。

日本好きだということが分かったので、東京の他に行った場所はあるか、も聞いてみた。大阪と京都に行ったことがあるらしい。特に京都は、古風な感じがとても心地良くて、楽しかったと話してくれた。穏やかな雰囲気が好きな彼。今やってみたいことは、「座禅」だと少し照れくさそうに笑う。森の中にある静かなお寺。その中でバシンッと棒で叩かれるのも、体験したいのだと。

お茶目な一面を持つ一方で、将来についてもしっかりとしたプランがある。大学卒業後は、日本の外資系投資会社で働きたいと考えている。英語にはじまり、日常生活で使う日本語など、これからも語学力向上を目指していく。AIの発達で、この先、語学の勉強は役に立たなくなるという考えも聞く。しかし、彼は自分で言語を学ぶ必要はある、とはっきり言う。まだまだ、AIは人間の細かいニュアンスや慣習的な言葉の使い方には追いつかないだろう、と。

あっという間に時間は過ぎて行ってしまいました。様々なことに興味を持ち、チャレンジしてみる魅力的な方でした。日本の文化も楽しみつつ、将来に向けての日々の努力が報われるよう、応援してます。

最後に、これから大学へ通うことになる皆さんへのメッセージをいただきました。

「大事なのは、大学に入ってからどうするか。日々の出来事が意味あるものになるかは、自分の気持ち次第です。」

毎日の忙しさに身を任せるのではなく、自分の気持ちと向き合う時間を大切にしようと思いました。取材にご協力いただき、ありがとうございました。


(文責:小原、内山)