SIPECジャーナル

青山祭2018 取材記

2018.11.30
その他

11月2日から4日の間、青山キャンパスにて学園祭である「青山祭」が行われた。私たちは3日の活動で、青山祭についてのインタビューを行った。今回はその中から1つ紹介する。

私たちの班は、フォント愛好会に興味を引かれ、インタビューを行うことにした。相手は、フォント愛好会設立者で現代表の四年生、清水寛容(しみず・かんよう)さんだ。

フォント愛好会の目玉とも言えるのは、「フォント神経衰弱」だった。カードには、ハヤシライスなど、食べ物の名前がさまざまなフォントで書かれていた。同じ書体で書かれたものを当てるゲームだ。清水さんは、「まずはこういったゲームからフォントに興味をもってもらいたい」と企画の意図を語った。

彼は、他団体である放送研究部の活動で、フォントの奥深さに魅了された。同じフォントでも受ける印象が違うのだ。神経衰弱のカードも、そうだった。例えば、「トマトと豆のスープ」は、手料理のような印象である。「生しらす丼」は築地の飲食店で提供していそうだ。

「大学生って、実際に意識してフォントを使っている人は少ないんです」。私もその一人だ。レポートを書くときも、初期設定のまま。清水さんは、より多くの人に書体の選択を考えてみてほしいという。「例えば、真面目な文だから游明朝にしてみよう、とか」

今後の活動では、会員それぞれに推しフォントを確立していきたいそうだ。「みんなの推しを集計する。そして3月に初めて発行予定の部誌に結果を載せる。これが今の目標です」。清水さん自身にも、まだ推しはない。書体を吟味している最中だという。「あえていうなら、好きなのは新丸ゴですかね」。

将来は、青山学院全体にフォントを啓蒙していきたい。「家を出る時、自然に服を選びますよね。それと同じように、状況に合わせて自然にフォントを選んでほしいです。それを当たり前にしていけると良いですね」