SIPECジャーナル

2019年11月9日の活動

2019.11.12
ジャーナリズム

こんにちは。ジャーナリズム指導室です!

 だいぶ日も短くなり、気温の変化が激しく何を着ようか悩む毎日です。冬の訪れを感じるこの時期、体調管理にはお気をつけください。

 先週は青山祭の取材に行ってきましたが、今週の活動はこれまで同様、ニュースレビューから始まりました。私たちが去年、夏合宿で訪れた首里城で発生した火災や青学生にとっては注目すべき、全日本大学駅伝対抗選手権大会に関するニュースなど、幅広い分野から出題され、一週間のニュースの要点を確認しました。

 深堀り!では、シリア内戦について取り上げました。さまざまな要因が絡まりあい、複雑な事情を抱える中東地域。時系列や関連人物をひとつずつ整理しながら理解を深めました。

 午前の活動の最後には、2つのグループに分かれ、ディスカッションを行いました。今回のテーマは、京都市と所属事務所の業務委託による依頼を受けた漫才タレントが、広告と明示せず市のPRツイートをしたが、これはステルスマーケティングにあたるか?というもの。メディアがどのように情報を発信し、私たち一人ひとりがそれらをどう受け取るか、というメディアリテラシーに言及した意見が見られました。

午後の活動は、前半に隈元さんによる社説論の講義を受けました。社説とは、ある時事問題に対する社としての意見が書かれたものです。そのため、新聞各社の社説が必ずしも似た内容になる、ということはないのです。各社の社説を比較してみると、一つの時事問題に関してまったく異なる立場をとっていることもしばしばあるとのこと。2008年には「あらたにす」という新聞3社が共同して記事の比較を行うサービスが開始され、国内だけではなく、国外からのアクセスも多かったようです。社説を比べることは多様な視点や主張を読者に与えるのみならず、新聞社にとってもより的確な主張を読者に届ける、という緊張感を生み、良い刺激となったとか。しかし、新聞各社が電子版で情報の供給を続々と開始したことなどから、「あらたにす」は2012年にサービスを休止しました。現在、「あらたにす」は新聞3社の運営のもと、学生のための言論の場として開かれています。ジャーナリズムを学ぶ学生として同じ年代の方々が書いた記事を読みスキルアップするべく、積極的にアクセスしていきたいです。

午後の活動、後半戦は青山祭での取材記事の講評会を行いました。先週の活動では取材をし、記事にする内容を一つに絞り、そして記事を書く、という一連の作業を短時間で行いましたが、みんな口を揃えて「見たこと、聞いたことを800字に凝縮するのは難しい」と言っていました。記者として重要なことのひとつ、多くの情報の中から大切なものを厳選し、要点をわかりやすく伝えることはシンプルであるがゆえに難しい、ということを実際に感じました。

文責 2年 笹川