SIPECジャーナル

2018年10月27日の活動

2018.10.29
ジャーナリズム

10月最後の活動......

今年もあと2ヶ月ですね。

こんにちは ジャーナリズム指導室です。

ジャマル・カショギ氏の殺害、安田純平氏の解放。ここ最近、ジャーナリストに関する事件が話題になっています。...ということで、今回の活動では「ジャーナリストを脅かす存在」について考えました。記者が命を奪われたのは、今回のカショギ氏の事件以外にも多くの例があります。日本で起きたもので、忘れてはならない事件の一つは、赤報隊による朝日新聞社襲撃でしょう。今回は、この事件を中心に議論を進めました。新聞記者を襲った犯人を非難する声がある一方、民主主義も絶対的に正しいものであるとはいえないことから、彼らのように自由な報道に反発する勢力も必ずいるはずだ、という意見も出ました。

ジャーナリストを目指すならば、それなりの覚悟がなければなりません。赤報隊事件は、特定の記事ではなく、朝日新聞社所属ということが原因で、記者が犠牲になりました。個人的な恨みではなく、イデオロギーの対立から起こった悲劇だったのです。つまり、誰でも巻き込まれる可能性があります。自分を犠牲にしてでも民主主義を守る覚悟はあるのか、国家から狙われても反体制を貫く信念はあるのか。今回はここまで話が及びましたが、やはりこのような自覚を持つことは難しいです。

民主主義の世の中では、報道の自由がある一方、それを否定する論調も認めなければなりません。それが、民主主義です。赤報隊事件をはじめとする、ジャーナリストが犠牲になった数々の事件、そして今月あった二つの大きな出来事。ジャーナリストを志す自分たちはどう向き合うべきか、報道に否定的な見方をする人々はどのような意見を持っているのか。これらに対して、我々は常に関心を寄せ、考え続けていく必要があるでしょう。

1年 石川陽基