SIPECジャーナル

2018年10月20日の活動

2018.10.21
ジャーナリズム

寒さと暖かさが交互にやってきています。体調を崩す室員もいるようですので、皆さま、ご自愛ください。

さて、今週の活動はいつもとは少し異なりました。

午前の部は、ニュースレビューと深掘りを行いました。

今回のニュースレビューでは、点数の付け方がいつもと異なり、1問2点、漢字ミスなどは1点減点となっています。内容は小惑星・リュウグウやアジア欧州会合・ASEMなど、今後のニュースを知るのに役立つものでした。

深掘りでは、放送倫理・番組向上機構・BPOについて学びました。担当の室員が事前に用意したものに加え、午前の時間を目一杯使い、BPOについて詳しく調べました。BPOは番組が人権侵害をしていないか、倫理に反していないかなどを審査する機構です。委員会に通された事案を調べると、普段何気なく見ている番組にも意外と多くの批判が向けられていることがわかりました。

午後の部では、講師の隈元さんと共に2018/10/6放送の「タイキョの時間!密着24時」を観ました。

この番組は、外国人差別や偏見を助長しかねないものとして批判されています。内容としては、不法滞在の外国人を入国管理局からの視点のみで放送したものです。観賞後の意見交換では、「テレビ局の態度が高圧的」「結果として不法滞在ではなかった外国人への態度やケアがなっていない」「言葉の選び方が偏見を助長する」といった声が室員から上がりました。隈元さんのお話では、「国家権力側の視点しかない」「弱者の立場がない」「放送基準第6条(取材・編集にあたっては一方に偏るなど、視聴者に誤解を与えないよう注意する)に反している」ということでした。なにごとも信頼が大事。一度、密着取材をしたら、一度離れて客観視することが大切だそうです。信頼しつつも客観視、世の中を渡っていくためにも身につけたいものです。

来週の活動も楽しみです。

1年 藤本ゆりか