SIPECジャーナル

特別取材 ドナルド・トランプ米大統領来日

2019.05.27
ジャーナリズム

5月25日よりトランプ米大統領が来日している。我々、国際政治経済学部の学生は、目が離せない! ジャーナリズム指導室の有志で25、27日の動向を取材した。

 5月25日、令和初の国賓が来日するこの日も指導室は通常活動。昼休みに撮影の練習をし、午後の活動を途中で抜ける。「絶対、撮って来いよ」先輩の熱い応援の言葉を胸に教室を後にした。

 午後4時前、羽田空港に到着。しかし、間違えて本来降りるべき羽田空港第2ビル駅ではなく、第1ビルの駅で降車してしまった。仕方なく徒歩で移動する。空港には、機動隊の他に在外公館用の「外ナンバー」の車も多く駐車されており、独特の緊張感が漂う。トランプ氏が到着するVIPエリアを見渡せるという駐車場は6階建て。すでに屋上と6階には多くの人がいた。5階に撮影場所を確保し、その時を待つ。

 午後5時前、トランプ氏を乗せた飛行機が到着する滑走路の情報が入る。D滑走路。空港の北側にいる我々と反対、南側への着陸だ。5時過ぎ、航空無線に「エアフォースワン(大統領が搭乗する空軍機を指す)」の名を告げる声。高まる緊張感。

 午後5時10分、報道各社が専用機の到着を報じ始める。もうすぐだ。我々の右手から巨大な飛行機がゆっくりと姿を現す。アメリカ合衆国大統領専用機。その機体は夕日に照らされていた。

飛行機の動きが止まり、ドアは空いたものの、トランプ氏はなかなか姿を見せない。タラップが横付けされても状況は変わらず。つい気を抜いてしまい、構えていたカメラを下げる。その時、トランプ大統領が出てきた。必死でシャッターを切るものの、焦っていてズームが足りない。しかし、何とかその姿を写真におさめた。

タラップを下り、車に乗り込むまではあっという間。一瞬の出来事のように思えた。このような現場で油断は禁物なのだ。

 5月27日、迎賓館で首脳会談が行われるというので、空きコマを利用して銀座線で青山一丁目駅へ急ぐ。道の途中で警察官に止められた。「ここから先、報道関係者以外の方は入れません」 規制線ギリギリの場所でカメラをセットし、大統領の車列を待つ。しかし、現場にいた警察官によると、トランプ氏はすでに迎賓館の中へ入ったようだ。帰ろうかと思った時、新たな情報が。なんとこれから天皇皇后両陛下の車が通るという。

 カメラを構えていると、近くの高速道路から白バイと警護車両に先導された車が降りてきた。そっと窓が開き、皇后陛下がお顔を出される。トランプ大統領のような派手な車列も悪くないが、慎ましやかな両陛下には、やはり親しみを覚える。

トランプ氏は明日、日本を離れる。皆さんも一度、アメリカ合衆国大統領の姿を見に行ってはいかが?

ジャーナリズム指導室