SIPECジャーナル

【夏合宿in広島】8月24日取材レポート2

2017.10.11
ジャーナリズム

【夏合宿in広島】取材レポート第2弾!!

こんにちは!10月に入って、秋も深まってきましたね。急な気温の変化も多いので、体調管理には気を付けて元気に過ごしましょう!

さて今回は、2017年度ジャーナリズム指導室夏合宿で行った取材活動のお話をしたいと思います。

長期休みに行われる合宿ですが、今年は広島でアポなし取材を行いました。私は平和記念資料館で語り部の方に取材を行いました。以下は、その取材をもとにした作文です。







この夏、広島へ行った。原爆ドームと平和記念資料館、どちらも初めて行った。

資料館に向かう時、今から怖くて恐ろしいものを見るのだ、という緊張感でいっぱいだった。

しかし想像していたよりも、資料館の展示は見やすかった。もっと悲惨な、目を背けたくなるような展示があると思っていたからだ。原爆ドームも、それが原爆の被害を受けたものだとは知っていても、実感することはいまいち出来なかった。

資料館で語り部活動をしている方にもお話を伺った。彼女自身は原爆を経験していない。彼女のお母さんや中学時代の先生が原爆を経験し、小さな頃からその体験を聞いてきたそうだ。その影響もあって語り部活動を始めたそう。『幼稚園の頃に初めて見た展示が、暗くて臭くて怖くて、それ以来20年間資料館に足を運べなかった。』彼女は言った。現在は子供達が怖がってしまって、展示の方法が変わってしまったそうだ。惜しむように言っていた。

「遺骨はもはや誰のものかもわからず、バケツ何杯、という単位で扱われていたそう。」

鳥肌が立った。人の命の重みさえも忘れ去られていた当時が想像できる。この事実を広めなければいけない、と彼女が真剣な面持ちで言っていた。

彼女の話を聞いて、私達が語り継がなければならない、という義務感を感じた。やはり直接人の思いを知ることが大切なのではないか。

他人事ではなく、自分事として、原爆の経験を捉えることはとても難しい。今回初めて広島へ行き、その難しさと共に悔しさも感じた。

私ができる事をやっていきたい。この文章を発信することで、より多くの人に語り部の方の思いや原爆という事実を伝える事。今回の取材にとどまらず、これからも被爆者の方や語り部の方のお話を聞きに足を運ぶこと。小さなことでも、行動を起こそうと思う。







これから広島に行く機会がある方、平和記念資料館に行こうと考えている方。展示だけではなく、語り部の方のお話も、併せて聞きにいくことをお勧めします。生の声を聞くことの大切さを切に実感した取材でした。協力してくださった語り部の方、ありがとうございました!

それでは次回の合宿報告記事をお楽しみに!

(取材・執筆 青山夢)