8/1(火）開催研究会　環境政策転換における科学者と科学的知見の役割

2017年度　青山学院大学国際研究センター主催　研究会

「気候科学は社会の価値にどう向き合うか」
国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室長　江守正多氏
「科学が政治を律するとき：認識共同体、超学際科学としての外交科学、今後の研究課題」
東北大学東北アジア研究センター准教授　石井敦氏

日時：8月１日（火）13:00～16:00
場所：8号館 4階　国際研究センター会議室
司会：渡邉理絵　国際政治経済学部准教授　
参加申込先：国際研究センターe-mail：rsc@sipec.aoyama.ac.jp

講演者プロフィール

江守正多氏
1997年に東京大学大学院総合文化研究科博士課程にて博士号（学術）。2006年より国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室長、2011年より気候変動リスク評価研究室長。気候変動に関する政府間パネル（IPCC）第5次評価報告書主執筆者。著書に「異常気象と人類の選択」、「地球温暖化の予測は『正しい』か？－不確かな未来に科学が挑む」、共著書に「地球温暖化はどれくらい『怖い』か？温暖化リスクの全体像を探る」、「温暖化論のホンネ　-『脅威論』」と『懐疑論』を超えて」「気候大異変 地球シミュレータの警告」等がある。2012年度日本気象学会堀内賞受賞。

石井敦氏
国立環境研究所NIESアシスタントフェローを経て、2004年10月から東北大学東北アジア研究センター・准教授。専門は国際政治学、科学技術社会学。気候変動（特に炭素隔離技術とジオエンジニアリング）、越境性大気汚染、漁業資源管理、捕鯨などの諸問題に、従来型研究、分野横断型研究、超学際研究などの方法論で取り組んでいる。近著としては、超学際研究としてジオエンジニアリングの研究課題をステークホルダーとともに抽出した結果を著したSugiyama et al. (2017) "Transdisciplinary co-design of scientific research agendas: 40 research questions for socially relevant climate engineering research," in Sustainability Science、『クジラコンプレックス：捕鯨裁判の勝者はだれか』（真田康弘氏との共著；東京出版、2015年）、『シベリア　温暖化する極北の水環境と社会』（第10章を分担執筆；筆頭編著者の檜山哲哉氏が水文・水資源学会 学術出版賞を受賞；京都大学出版会、2015年）がある。