
SIPECジャーナル
学部の特徴
海外で学ぶ豊富なプログラム
青山学院大学には、国際政治経済学部が扱う海外研修制度のほかに、国際交流センターが扱う「協定校留学」(交換留学)と「認定校留学」(自分が希望する大学を留学先として申請する制度)という2つの在学留学制度があります。この制度を利用すると、休学することなく留学が可能になります。
青山と相模原の両キャンパスに設置され、留学に関するあらゆる相談の窓口となっています。交換留学生の派遣・受け入れや外国人留学生のサポート、国際交流関連行事の開催など様々な業務を行っており、留学先大学に関する資料や応募要項、TOEFLに関する資料なども常時閲覧できます。
新型コロナウイルスが拡大するまでは、毎年本学部から40名程度(※)の学生が協定校・認定校への派遣交換留学を経験しています。また夏期・春期を利用した海外語学・文化研修やインターンシップなど豊富なプログラムに加え、奨学金制度も用意しています。
ダブルディグリープログラムとは?
4年後期から1年間、エセックス大学大学院(イギリス)へ留学することで、4.5年で青山学院大学の学士とエセックス大学の修士の学位を取得できるプログラムです。
2023年度から奨学金制度を整備しました。(※2023年度現在)
参加学生は、MA(文系)だけではなく、MPP(公共政策修士)やMS、MSc(理系)を取得できるコースにも所属可能です。2021年度にこのプログラムを終了した最初の卒業生は、エセックス大学のGovernment Departmentに所属し、MSc Social Data Scienceの学位(Distinction付き)を取得しました。さらに、修士コースでの最優秀賞をも受賞しています。
このように文系の学部から理系の修士を修得できるなど、多様な選択肢の中から、自身の専門分野を深めることができます。
point 1 質の高い教育
社会科学分野において世界で高い評価を受けている。
point 2 国際色豊かな環境
学生の約40%が留学生で、130ヵ国以上の国々からの留学生を受け入れている。
・MA Politics ・MA Political Theory ・MA Political Economy ・MA Political Science
・MA Ecnomics ・MAc Social Data Science ・MPP Piblic Policy ・MA Linguistics 他、複数のコースを用意。
MA…文系修士 | MPP…公共政策修士 | MSc…理系修士 |
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・海外大学院での修士号取得や研究職を目指す方
・国際機関や外資系会社等への就職を希望している方
・2022年度 2名
・2023年度 2名
・2024年度(予定) 3名
ダブルディグリープログラム体験者インタビュー
国際性あふれる場所での学び
国際政治学科
グローバル・ガバナンスコース 4年
包國 遥太 さん…… KANEKUNI, Yota
エセックスを一言で表すならば「国際性」です。ヨーロッパだけでなく世界各国から留学生や先生方が集っているため、日々驚きの連続です。特に、私が専攻している国際紛争においては国や地域によって様々な見方や意見があり、常に刺激を受けています。青学と比べると授業数は少ないですが、各授業で与えられる課題やリーディングの量は多く、質も要求されます。多くのリサーチをこなして説得力のある理論を展開する必要があるので苦労することも多いですが、定量的な分析など新しいことに触れる機会もあり興味深く勉強をすることができています。一方、生活面においては近くにスーパーもあり、休みの日は電車でロンドンに出かけることもできるため、フラットメイトや友達と話して国際交流をするなどしてリフレッシュしています。大学院修了後は、確かなスキルと共に、日本だけでなく世界に貢献できる人物になれるよう、キャリアを積んでいきたいと考えています。
留学体験者インタビュー
世界が広がり、 新たな自分と出会えた中国留学
国際コミュニケーション学科
国際コミュニケーションコース 4年
岩元 新 さん…… IWAMOTO,Sara
[留 学 先]北京大学(中国)
日中関係について実情を自分の目で確かめたい、国際関係について多角的に学びたい、という想いで中国・北京での留学を決めました。北京大学は、世界における最高学府のひとつとして知られており、生徒の学習意欲が非常に高く、当初は圧倒されてしまいました。現地生や世界各国からの留学生と共に受ける授業は、多様な意見が行き交い、刺激を受ける毎日で、常にワクワクしていました。ハイレベルなクラスに追いつくのは大変でしたが、その分大きな収穫を得ることができたと断言できます。また、四季の変化を楽しむことができる自然豊かなキャンパスでは、幅広いイベントが多々行われ、新しい友人を作る絶好の機会です。彼らとはいまだに連絡を取り合う仲で、一生の宝物です。こうした環境の中、公私共に充実した留学生活を送ることができました。中国語・英語の向上、中国に対する理解を深めることができるだけでなく、多種多様な価値観や世界観に触れ、新たな自分と出会うことができる中国留学を、心よりおすすめします。
このプログラムは本学部の教員と韓国のハンドン大学の教員が協働で構築したものです。プログラムでは東アジアの経済、政治、文化、コミュニケーションを学び、現地学生との交流を深めます。ハンドン大学は、国際色豊かな、青山学院大学と同じくキリスト教に基づく教育を実践している大学です。人格教育の分野でも高く評価されており、IT、金融をはじめとする様々な業界でグローバルに活躍する卒業生を多数輩出しています。2023年度は韓国へ渡航、2024年度はハンドン大学の学生が来日します。
VOICE
討論を通じた異文化交流が新たな知見をもたらす
国際政治学科
グローバル・ガバナンスコース 2年
中村 祥太朗 さん……NAKAMURA,Shotaro
青山学院大学とハンドン大学の教授陣による政治、経済、文化、AI、コミュニケーションに関する講義の内容を基に、両大学の学生によって構成されたグループで討論を行い、プレゼンテーションを作成して研究発表を行います。私たちのグループでは日韓両国の経済成長について、経済における歴史上の転換点や人口動態といった様々な視点から討論を重ねました。講義後、研究発表後の質疑応答では両大学の学生から建設的な意見が飛び交い、教室はどのようにすれば私たちの社会をより良いものとすることができるのかについて考察する活気あふれる場となりました。この研修プログラムでは講義やディスカッションなどすべての活動が英語で行われるため、学術的な知識と英語力を養うことが可能です。また、母語や価値観の異なるメンバーと共に研究を進めることで新たな知見を得ることが期待できます。
ドイツのLudwigshafen大学で実施される3週間の夏期研修です。出発前の事前学習と現地での講義を組み合わせて、EU概論、環境、スポーツビジネスなど、EUの政治経済について集中的に学習します。授業内のグループワークやプレゼンテーション、また、ドイツ滞在中に実際に現場を訪れるエクスカーションプログラムを通じて体験型の学びをおこないます。
このプログラムでは、国連が定める持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals – SDGs)をテーマに、ミズーリ州スプリングフィールド周辺をバーチャルトリップで訪問し、現地のSDGsの取り組みの例を学び、その取り組みに携わる方々のお話を聞くなど、英語で体験的に学ぶことができます。3週間のプログラムでは、最終日の研究発表に向けてオンデマンド形式とリアルタイム形式で学習し、教員、メンターや現地学生との交流を通じて、英語でのインプットとアウトプットを繰り返しおこないます。プログラム終了後には、参加前よりも格段にスキルアップした英語力を実感できるでしょう。
VOICE
オンラインでSDGsを学んだ夏休み
国際経済学科
国際ビジネスコース 3年
南出 未晴 さん…… MINAMIDE, Miharu
一ヶ月間のミズーリ州立大学のプログラムを通じてSDGsについて理解を深め、最終日には SDGs達成のための取り組みについてプレゼンテーションを行いました。特に現地での慈善団体による講義がとても印象的でした。ホームレスに無償で住居を提供する団体、排水を処理して川の水質改善に取り組む団体などたくさんの団体から貴重なお話を伺うことができます。講演を通して、社会を変えたいという熱意を感じるとともに、身近なところでも課題が山積みであることに気付かされました。他にも、効果的なプレゼンテーションの方法を教わることができます。英語での発表と聞いて最初は何をしたらよいか見当もつきませんでした。しかし、プレゼンテーションならではの英語表現や聞き手の注意を引くコツを教わったことで自信につながりました。さらに、前日には先生やメンターからアドバイスをいただき、発表をより良いものに仕上げることができました。
一ヶ月という短い期間でも世界に通用するスキルを学べたと実感すると同時に有意義な夏休みを過ごすことができました。
インドネシアのランプン大学と本学部の教員が協働で構築したプログラムです。インドネシアと日本の政治、経済、文化、コミュニケーションについて学ぶプログラムで、2020年度よりオンラインで実施しています。バーチャルで工場見学をしたり、ディスカッションを通じて学生同士からも多くを学びます。
VOICE
異文化交流の刺激と学ぶ楽しさに溢れた日々
国際コミュニケーション学科
国際コミュニケーションコース 2年
戸崎 奏 さん…… TOZAKI, Kanade
ランプン大学とのオンライン研修プログラムでは、双方の教授による講義で政治や経済、コミュニケーションなどについて見識を深めました。また、日本ならびにインドネシアの地域の産業に携わる方々から直接お話を伺い、遠く離れていながらも身近な存在として捉えられるようになりました。加えて、ディスカッションや雑談など発言する場面が多いため、刺激を受けながら自分の考えをまとめる良い機会でした。自身にとって当たり前のことであっても、インドネシアの学生からの鋭い意見にハッとさせられることが多くありました。そして、Cultural Exchangeでは日本側から茶道やスタジオジブリなどについて紹介し、インドネシアの学生はローカルフードやアミューズメントパーク、インドネシアの多言語使用などについて動画を作成し、お互いの文化を共有しました。こうして、このプログラムは、お互いの目に見える形の文化から、その根底にある知識まで理解を深めることのできる実り大きな一週間でした。
NPO法人 ICYEジャパン主催の海外ボランティアプログラム。活動地域はヨーロッパ、北中米、オセアニアの約30ヵ国にわたり、「環境保護」、「児童福祉」、「教師アシスタント」などのプログラムに参加します。国際コミュニケーション関連科目の学びと実践ボランティアを結びつけることで、知識や語学力の向上だけでなく、国際理解や異文化コミュニケーションのスキルを向上させることができます。
VOICE
現地の小学生から学んだ「違うことは当たり前」という価値観
国際政治学科
グローバル・ガバナンスコース 3年
帖地 美咲 さん……CHOCHI, Misaki
ICYE主催の海外ボランティアプログラムの一環で3週間サンフランシスコに滞在し、バイリンガルプログラムを展開する公立小学校で日本語教師アシスタントを行いました。日本語の読み書きや会話表現の授業サポート、ランチタイム交流、書道やお月見といった日本文化体験の他、最終週には貴重な模擬授業の機会も頂きました。肌の色や目の色、髪質といった容姿は勿論、バックグラウンドや価値観も異なる児童が集う場で濃密な時間を過ごして実感したことは「違うことは当たり前」という価値観でした。誰かと異なることやはみ出すことを気にせず、寧ろそこにその人の良さを見出し、互いが心地よく生活するための術を、彼らは無意識のうちに身に着けていました。彼らの積極性や自己認識/表現力に圧倒され、日々私が教わることの方が多かったように思います。普通とは何か、自分は何者かといった自己探索の大変良い経験になりました。観光では得ることのできない、現地の人々とゼロ距離で関わることができるこのプログラムへの参加を決めて本当に良かったです。
国立ベトナム農業大学と提携し、現地の学生とペアを組んで調査から成果報告まで行う約1週間のプログラムです。大学での講義や現地のJETRO・ JICAスタッフによる講義、日系および現地企業の視察、農村フィールドワークなどを通じて、開発経済や日本の開発援助などについて学びを深めます。
VOICE
未知との遭遇、学びと発見の一週間
国際経済学科
国際ビジネスコース 2年
門田 尚輝 さん……KADOTA, Naoki
学部が主催する海外短期研修の一環として、国立ベトナム農業大学を訪問し現地の学生たちと様々なプログラムに参加しました。この研修では主に大学での講義や、JICAやJETROなどの現地での活動の視察、現地の農村調査のためのインタビューなどを行いました。また日本人学生とベトナム人学生でグループを作り、英語でコミュニケーションをとりながら、最終日に研修内容のプレゼンテーションをしました。開発経済学の授業で学んだ事柄を実地で体験したことによって、さらにその理解を深めることができましたし、講義を日本で受けただけでは得られなかった視点を持つことができたと感じています。
研修期間中は大学の留学生用の寮に滞在していたため、ベトナム人学生に留まらずラオスやカンボジアの学生とも交流を深めることができ、何度か夕食にも連れていってもらいました。この研修は私にとって初めての海外渡航でしたが、実りあるかけがえのないものになりました。