
SIPECジャーナル
学部の特徴
「知」を集め活用する力を培う
単に知識を得るだけでなく、自ら課題を発見し、仲間と共有しながら学問的に解決していく能動的な学びを重要視しています。その軸が、1年次の入門セミナーから3・4年次の演習へと続くゼミ。3・4年次の演習は一学生あたり平均6名と少人数です。
本学部で学ぶ専門分野について、様々な角度から触れることによって、その概要を把握します。
また、資料文献の読み方、レポートの書き方、プレゼンテーションやディスカッションの方法など、大学生として必要なスキルを演習形式の能動的な学習によって身につけます。
Profile
国際コミュニケーション学科
国際コミュニケーションコース 2年
相澤 和 さん
AIZAWA, Nagomi
英語力を磨き、留学経験をしたくて国際政治経済学部へ進学。念願叶って1年次では2週間アメリカ・サンフランシスコへ。低所得者や児童館の子どもたちへのボランティア活動を通して自身の価値観が変わった。
前期では、レポートや論文を書く基礎となるアカデミック・ライティングを学びました。文献引用のやり方から、聞き手を惹き付けるプレゼンテーション力まで身についたと思います。後期は、各先生が自身の研究について講義してくださるのが中心です。印象に残っているのは「パーソナルスペース」についての講義。たとえば満員電車の中や、対人関係の親密度によっても自分のパーソナルスペースが変化することを知り、とても興味深かったです。
専門的な学びへの導入期間。少人数制のクラスで、1年次に関心をもった分野の教員と連携しながら、専門知識を築きます。研究・プレゼンテーション・ディスカッションなどを通して論理的思考力・表現力を培い、専門的な研究へつなげていきます。
Profile
国際経済学科
国際ビジネスコース 3年
KIM DAMDUCK さん
韓国・ソウル出身で、将来は日本で貿易会社を起業するのが夢。そのため、経済だけでなく国際政治、コミュニケーション、言語能力と多様な知識を身につけられる国際政治経済学部は最高の環境だという。
プリゼミは、国際政治経済学部の 3つの学科(国際政治/国際経済/国際コミュニケーション)から学生が集まります。異なる専門領域の人たちと共に、オールイングリッシュで学べる授業はとても刺激的でした。言語力がついたと実感しています。また、文献の読み方や分析、スライド作成とプレゼンテーション、討論の力などを養えたのも大きなメリット。これらは 3年次からのゼミで必要不可欠となる力であり、実際にゼミで十分活用することができました。
学科にこだわることなく個々の学習目標に合わせ自由にゼミ選択が可能です。一学年あたり平均6名の少人数クラスにより、研究発表や討論中心の授業が展開されます。
専門分野を深める過程で、幅広い視野の獲得、論理的思考力、表現力を身につけ、課題解決能力を養うと同時に、将来の方向性を見いだしていきます。また、卒業に向けて、研究テーマを深化させ、演習論文にまとめます。
「グローバル・ガバナンス」は、国境を越える諸問題(パンデミック、
気候変動、飢餓、難民、テロなど)の解決に役立つのか?
現在、国際社会では、急激なグローバル化の進展に伴って国境を越える諸問題が急増するとともに、一国単位で解決できることが減り、代わって国際的な問題解決の協力体制「グローバル・ガバナンス」が重要になっています。本ゼミでは、21世紀の国際社会が直面する様々な問題、たとえば、新型コロナのようなパンデミックを防ぐための国際協力、気候変動と武力紛争やテロの増加や、飢餓や難民発生との密接な関係、人権やジェンダーに関する国際的な規範の広がり等を検討します。グローバル・ガバナンスで活動する様々なアクター(国連、NGO、個人)の役割についても考察します。
Profile
国際政治学科
グローバル・ガバナンスコース 4年
柴宮 果歩 さん
SHIBAMIYA, Kaho
幼少期はアメリカに住み、その後、二度のイギリス留学を経験。大学では地球環境問題に関する国際政治の動向を習得。優れた語学力と大学での学びを活かし、将来はグローバル企業に携わり社会貢献を目指す。
私は早くから地球温暖化に関心を持ち、中学・高校でも自主学習のテーマにしながら勉強を続けてきました。藤重先生は国連平和維持活動(PKO)に深い知識をお持ちです。世界的な社会問題に対してどう国際機構が活動しているのかを、詳しく学ぶことができました。また、藤重ゼミでは、希望者は卒論を英語で書くことができ、私も英語で卒論執筆中です。私は高校のイギリス留学でイギリス文化に魅了され、大学でも 1年間、協定校留学でイギリスに行きました。留学経験や日常的に受講してきた英語講義での成果を、ぜひ論文という形で残したいと考えたのです。少しずつ書いた論文の進捗を発表し合い、ディスカッションを通して内容を深めていくゼミのスタイルも新鮮。研究題材がまったく異なる論文にも触れることができ、視野の広がりと柔軟な思考力を身につけることができました。