
SIPECジャーナル
こんにちは!9月に入り夏休みも残すこと2週間。皆様いかがお過ごしでしょうか?
我々ジャーナリズム指導室は毎年恒例の夏合宿へ行いました。2018年度は沖縄へ平和学習に行ってきました。
8月21日~24日の間、摩文仁の丘慰霊塔やひめゆりの塔、普天間基地、嘉手納基地などを訪れ沖縄戦や米軍基地問題について学習してきました。
沖縄戦の学習の一環としてチビチリガマ、シムクガマを訪問させていただきました。今回はそこでガイドをしてくださった読谷村観光協会きずな会の青山さんのお話を紹介します。
読谷村で生まれ育った青山さん。自身は戦争を体験した世代ではないそうですが、それでもガマのガイドを始めたのは息子さんから沖縄戦について聞かれたことがきっかけだそうです。
もともとバスガイドをしていたこともあり、知識として沖縄、読谷村で戦時中何が起こったか知ってはいたもののそれを1番身近な息子にも伝えられていないことを自覚してから沖縄県内の平和学習が十分に行えているのかという疑問が生まれたそうです。
それ以来、県内の小、中学校への講話に始まり我々のような県外からの訪問者に対しても沖縄戦を伝えています。
青山さんをはじめとするきずな会では戦争を経験していない世代からガイドを育成することに力を入れているそうです。というのも戦後70年以上が経過し、体験者の高齢化から直接お話を聞くことが困難となっているからです。
戦争を知らない世代から同じく知らない世代へ伝える。そのために感情的にならない、事実のみに即した語りを大切にしているそうです。青山さんはこう仰っていました。「ガイドは形を提示するだけ、そこに色塗りをするのは聞いてくれた皆さん自身」。
私たちもこれを機に沖縄戦についてさらに学習を深め、青山さんからもらった形に色を塗れるようにしていきたいです。
このほかにも、夏合宿の中で多くの取材を行いました。それらの取材レポートはジャーナリズム指導室のブログに掲載したいと思います。是非そちらも併せてご覧ください。
(文責:ジャーナリズム指導室)