
SIPECジャーナル
青山キャンパスの正門から銀杏の並木道をまっすぐ進むと現れる一本の大きなヒマラヤスギ。
毎年マフラーが欠かせない季節になると杉の木はライトアップされ、クリスマス・ツリーとして寒さにしみる学生の心を癒してくれます。
その点火祭が11月25日、本学のガウチャー記念礼拝堂前にて17時50分より行われました。
イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスまでの4週間をADVENT(アドヴェント)と呼び、その前の金曜日に毎年行われている点火祭。
本学ではキリスト教教育の一環として幼稚園児から大学院生まで参加できる学院全体での行事となっています。当日は在校生・教職員の他に、児童の保護者や地域住民の方々も参加され、並木道から広場まで大勢の人で埋めつくされました。
「リン、リン、リン...」
ハンドベル・クワイアの素敵な前奏から始まった礼拝は皆で賛美歌を歌い、心を一つにイエスの誕生を祝いました。
終盤に差し掛かり、待ちに待った点火式。
約300個の小さな電球に彩られたツリーと、参加者が持つペンライトの光とのコラボレーションに感嘆の声があちこちから聞こえます。
国際経済学科3年生で今年初めて出席した学生は「すごく寒かったけど、ツリーが徐々に色付いていくのを見ているうちに気分も上がって、もうすぐクリスマスなんだなって思った」
秋から冬への季節の変化はなかなか気づきにくいですが、青山学院の学生にとって点火祭は冬の訪れを告げるものになっているのかもしれません。
東京ではめずらしく11月に初雪を迎え、例年より早めに厚手のコートを着てみましたが、それでも寒いと感じてしまいます。
美しい光の集合は気温10度にも満たない寒空の下に集まった参加者の心に灯りをともしてくれました。
(写真・鈴木貴也 文責・ジャーナリズム指導室 伊藤沙希子)